裏切りの街 感想(20分)



家出る20分前にちょっとだけ感想書きました。ここに書いたことが今回の舞台の全てでは全くないので勘違いなさらぬよう!書きぶりは酷いように見えますが作品に対して悪くいってるわけではないです!



まぁクズ、裕一も智子も相当クズ。ビジュアル・生活から雰囲気を読み取れる裕一はともかく、代役の呉城さん演じる智子の大人しくて、歪んだ「性」に対して嫌悪感までありそうなただの主婦が、そっち側の人間(ネタバレになりそうなので具体的な表現は伏せます)っていうのにすごく違和感っていうか、異様な光景を観ている感じ。ビジュアルの良さと実際の裕一のキャラにギャップがありすぎて、かつそこに高木雄也を重ねて見てしまうと完全に蛙化現象(の一種)が起きる。厳密にいうとまた違うのかもしれないけど……とにかく一言一句、仕草、もたついた雰囲気、全部が気持ち悪くて、生理的に受け付けなくて、わたしたちの知りうる高木くんとは対になるような人間。完全に役に憑依されてて、ここまであの役を演じきられるって本当すごい……


内容的にはとにかく現代の若者、特に女子、というか世の半数の女子、浮気とか不倫に対して「悪」「醜さ」「軽蔑」の気持ちを強く持っている人には向いてないなと…。所々で、あぁこれは男の人が書いたんだろうなって思う描写が多い印象です。「人間なんてみんなこんなもの」って割り切ってる人じゃないと、内容自体は「楽し」めはしないと思う。ただのクズ、一見クズっぽくないクズ、ずるさとか酷さを善意に見せかけるクズ、色んなクズが出てきて、色んな人間が交わって、色んな関係性が見えるのに、そこのどこにも愛情描写がなくて。だからキスシーン、ベッドシーンも決して綺麗なものではないです。でも逆にそこがめちゃめちゃリアルでザワザワする


序盤にはまだ感情移入できる人間がいて、自分の中のモヤモヤを共有できるけど、どんどんその対象がいなくなっていって、兎にも角にも「後味が悪い」で終わる。観たくない、知りたくない世界を覗いている感じ。え、クソ作品なの?って思う人がいると思うけど、そういう気持ちで見終わるのがこの作品の正解なんだろうなぁと思います(おそらく)(わからんけど)(そして悪い意味じゃなく)ただこれだけ書くと色々誤解されそうな部分もあるのでまた続き書けたら書きます!書かないかもしれないけど!いい意味で気分が悪〜〜く、重〜〜いままの世界観にずっっっぷり引き込まれて出られなくなる、まぁフィクションだし、で終わらないリアルさ、幕間でさえ引きずって一息つけないような高木くんの演技と作品に、完全に飲み込まれました